多摩地区の男子進学校の私立最難関校である桐朋高校
当教室における対策を簡単に紹介します。
※以下は、あくまで私の主観です。各塾によって方針や対策は異なるでしょう。
【概要】
英数国の3教科入試。どの科目も高難易度の問題が並びます。
だだ、奇をてらったような問題は少なく、教科書の超発展レベルのような問題構成です(都立自校作成問題とも親和性があります)
全体的に記述問題が多いのも特徴。どちらかというと、スピード重視より、じっくり深い思考が得意な生徒と相性が良いかも?
【国語】
メッセージ性、テーマ性の強い文章を深く考察する力が必要。普段からニュースなどに積極的に触れていると理解が深まる。
答えが傍線部のすぐそばにあるとは限らないので、文章全体で書かれていることをしっかりと把握する必要がある。
記述問題の出題が多い(求められる内容も高度)ので、うまく書けない生徒は練習が必要。ポイントは主に2つ
①「解答そのものを読んで意味が通じるか?」
「本文中から該当箇所を探す→つなぎ合わせる」だと、何を言っているのか意味不明な解答になってしまうことがある。
「本文中の該当箇所を探す→内容を咀嚼→適する形に翻訳する→解答を作成」
の流れが必要。自分の解答用紙を読み返したときに、第三者(採点者)に意味が伝わる表現・内容かどうかを確認する練習
➁記述の書き方の基本型の確認、文字数から逆算する「解答に至るポイントを捉えているか」を意識する。
例えば、小説系で感情についての記述なら、因果関係を意識。
「〇〇した(〇〇があった)→その結果〇〇の感情が生まれた(変化した)」の型
例えば…
「久々に旧友に出会った→懐かしさと嬉しさが込み上げてきた」
といったように、採点のポイントを押さえた書き方の練習が必要。
【数学】
計算問題や整数問題・確率、文章題、関数、平面図形、立体図形と幅広い分野から出題される。また、証明問題も出題される。
特殊な公式を知らないと解けないような問題は少なく、きっちり手を動かして考えられるかが重要。(それは日ごろの学習から重要)
逆に言えば、特別な対策は必要なく、都立自校作成問題の数学の練習とやることはほぼ同じ。
学校の説明会等では、「後半に行くにつれ難易度が上がる」「最後まで粘り強く説いて欲しい」といった話が出るが、得手不得手は個々によって違うので、後半の問題の方が解きやすいこともある。解ける問題を上手く見つけて得点に結びつける力、時間配分、記述問題で部分点をもぎ取ってくる力なども鍛えたい。
余談だが、古い過去問(H20より昔くらいの)になると、難易度(合格点との差と言った方が良いか?)が上がる。
非常に良い練習になる。
【英語】
リスニングあり。長文問題が中心。
長文問題は量はそこまで多くない代わりに、深く内容を捉える必要がある(国語の問題にちかいイメージ)
とは言え、確実に得点にしたい教科でもあるので、しっかりと実力をつける必要がある。単語レベルは普通の学習をしていると太刀打ちできないので、相応の単語力をつける必要がある。
①単語力の強化&養成
→極端にややこしい単語は出題されないが、標準レベルの問題集や、都立共通レベルの学習では太刀打ちできない。上位レベルの問題集や単語帳が必要。
➁読解力の強化
→「内容をきちんとつかむ」練習はもちろん「英語的表現への慣れ」「問われたことに対する回答能力」も練習する必要がある。
何か特殊なことをする必要はないが、早い段階から難解な長文問題に慣れていく必要はある。長文問題の中に文法知識を問う問題もあるが、極端なものは無い。きちんと文法ルールの基本を押さえるとともに、頻出される表現や重要な構文は反復練習しておく必要がある。
③英作文対策
→日本語を英語に訳すタイプの問題だが、出題される元の日本語がこなれた言い回し(というか、普通の日本語会話)になっている。よって、直接英作文にするとかえって意味が不明になってしまうことがあるので、
「日本語→意味内容を捉える→翻訳→英作文」という作業が必要になる。
教科書や問題集にのっている表現で十分対応できるので、コツさえつかめば、よく使われる重要文の例文暗記で十分対応できる。
【余談】
私立高校は内申がほとんど関係ないので、学力さえつけば逆転合格が狙えます。
数年前の生徒で、素内申29(英数が4、他は全部3)の生徒も合格がもらえました。(もちろん勉強はしたし、対策もしっかりしました)
一緒に狙ってみませんか??^^