いよいよ仮内申も発表され、追い込みの時期になります。過去問なども本格的に取り組んでいくと思います。
毎年、都立自校作成校を狙う生徒(保護者)から「一体、どのくらいの得点を取れば合格できるのか?」という質問をもらうことがあります。
ご存知の方が多いと思いますが、まずは簡単に都立高校入試の合格判定を整理します。(今回はごく簡単に確認します)
《都立高校の合格判定》
当日点/700点満点+内申点/300点満点+スピーキングテスト/20点満点
=合計1020点満点
での勝負となります。
以下では、スピーキングテスト20点分を除いて話を進めていきます。
~本題~【合格ラインをどう考えればいいのか?】
《前提》
①書店などにある「入試案内」系の本や「模擬テスト」の偏差値表などは、「自校作成校の総得点は共通問題相当で算出」されている場合がほとんど。
②合格ラインが分からないため、追い込みの時期の学習の具体的な目標がイマイチ定まらない、過去問で何点取ればいいのか分からないという生徒がいる。
《考え方》
都立高校の入試倍率は2倍以内に収まることが多いです(新宿高校など毎年高倍率の学校もありますが…)。そうした場合、「受験者平均点の得点を取り、受験者平均の内申点があれば、合格ラインを超える」と想定できます。
この部分を理解できず「英数国8割以上必要ですか?」や「平均点+10点以上は必要ですよね?」といった質問をもらうことがあります。もちろん、得点は多く取れた方が良いに決まっていますが、合格ラインを考えるとむしろ逆で「受験者平均点より下の点数あたりが合格ライン」となることがほとんどです。
各高校のHPには、平均点が掲載されています。当サイトにも各自校作成校の平均点を掲載しています。学校や年度によって点数にバラツキがあるものの、英数国の平均点は6割前後が一つの目安といえるでしょう。
理社は平均点の記載がありませんが、各8割を1つの目安にしてみます(かつて、「自校作成を目指す生徒にとっては理社9割が当たり前」という時代がありましたが、近年は理社も難化し、8割を目安とするのが良いと思います。高校の説明会などでは、理社の得点状況をポロっと話してくれることもある…かもしれません。)
また、模試や書店などの資料を見ると、内申点の目安が記載されていると思います。これらを使うと、目標点の目安が見えてきます。
《実例》
仮に…英数国3科平均点が60点&理社80点、換算内申が57とすると。。。
当日点)英数国各60点+理社80点=340/500点=476/700点
※当日点は500点満点のテストを700点満点に換算します。×1.4です。
内申点)換算内申57(5と4が半々くらい)=263/300点
⇒ (当日点)476/700点 + (内申点)263/300点 = (合計)739/1000点
という数字が出ました。
学校や年度によって受験者の平均点や平均内申は変わりますので、自分の志望校のデータで計算してみると実感がわくと思います。ただ、どの自校作成校にしても、多くの場合、上記の点数に近いものが出ると思います。
《まとめ》
以上を踏まえると、必要得点の目安が見えてくると思います。
教室では生徒たちに、「上記で計算した「受験者の平均点」は合格ラインより上と想定すると、合格ラインの一つの目安は「700点以上」」と伝えています。
具体的な目安が分かると過去問演習の反省もしやすくなると思います。このページを見たみなさんの参考になれば(^^;
【番外編】~オール4で自校作成校に合格するには?~
当教室でも、実際に「内申オール4」で自校作成校に合格した生徒がいます。
以下は、あくまで一つのモデルケースとして…
■内申点)換算内申52(オール4)=240/300点
■合格の目安=700/1000点 と仮定すると…
700/1000-240/300=460/700(目安当日点)
460÷1.4=約330/500点(500点満点に換算したときの目安点)
これをどう捉えるかは人それぞれだと思いますが、私はよく生徒たちに、
「オール4でも当日点次第では十分逆転できる」と言っています。
もし、当日点350点を取ることが出来れば… 350/500=490/700点
⇒ (当日点)490/700点 + (内申点)240/300点 = (合計)730/1000点
どうでしょう?合格可能性はかなりありそうです。
ちなみに、かつて1割枠(定員の1割は内申点を無視し、当日点だけで合否が決まる)というものがありました。その当時の1割枠の目安点は「350点」でした。
【番番外外編】~オール4以下の内申で自校作成校に合格するには?~
今まで教えた生徒には、オール4に満たない内申で自校作成校に合格した生徒もいます。(実は、内申が取りにくい地域で教えている時は割と普通にありました)
極端な例ですが…
内申点)換算内申39(オール3)=180/300点
当日点)英数国各70点+理社90点=390/500点=546/700点。
⇒ (当日点)546/700点 + (内申点)180/300点 = (合計)726/1000点
オール3でも、当日点が取れる高い学力があると合格ラインに届く例です。
内申点は大事です。一方で当日点は×1.4されるので、実は当日点次第では逆転も可能!!!…かもしれません^^;
昔、内申が取りにくい地域で指導している時「当日400点取れば内申なんて関係ない」なんて言っていたこともありました。。。ですが、そもそも各学校のトップレベルが集まるのが都立自校作成校。そんな受験生でも50~60点しか取れない問題で7割以上取ることは非常に難しいのは確かです。
【番番番番外外外外編】~内申点をひっくり返す…??~
本気で内申をひっくり返して合格したい…という人へ
過去のデータを少し確認してみました。以下はなかなか参考にならないと思いますので、公開もためらわれるのですが…
■実際、オール3の内申で自校作成に合格した生徒は少ない
⇒これは逆説的ですが「内申をひっくり返すほどの学力がある生徒=中学校の定期テストは高得点を取って当たり前」なので、内申も(自然と)取れることがほとんどです。ただ、「5科は取れても実技教科が上がらない」「(授業態度や提出物など)何らかの理由で評価が低い」という生徒は沢山いました。
換算内申オール4以下(例えば5科オール5、実技オール3)の生徒は沢山いましたが、オール3の生徒はあまりいなかったです。
■Vもぎなどの模試の結果は偏差値70以上あった
⇒学力でひっくり返すという事はそういうこと
■私立上位(早慶付属など)や国立(筑波や学芸大附属)を目指していた生徒も多い
⇒早慶付属の3教科で得点を取れるレベルだと、自校作成の3教科でも得点出来る例が多かったです。また、筑波大などの国立の入試は5教科(英数国理社)で、そのどれもが都立入試問題よりレベルが高いことがほとんどなので、その勉強が都立入試にも活きました。
「とにかく英語で高得点を取ること」を意識していました。
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